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zoom RSS “生きている証”に縋(すが)りたかったアンバー姐さん…

<<   作成日時 : 2008/02/21 06:57   >>

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ううう、本当に複雑な人です…… アンバー姐さんは。


彼女のメシエコード(UB−001)や、エージェントとしての数々実績(二重スパイの任務を組織から任され成功)、「天国戦争を何度も経験した」という本人の言葉、さらに対価が『若返ること』である点などを考え合わせると、アンバーの実年齢はおそらく40歳代。

黒(ヘイ)の身近な存在でいえば、マオやニックさんとほぼ同世代ですよね。

22〜23歳の黒から見た場合、年の離れた姉か、むしろ母親のような年齢。

それなのに、自分の息子ほどの年頃の黒に強く執着し、激しい恋心を抱いているアンバー。

ここが第一の謎。


もう一つの謎が、南米のヘヴンズ・ゲート事件の際、無関係な数億人もの民間人を犠牲にしていること。

アンバー自身は時間を一時的に止めるだけで直接手を下さず、白(パイ)が大黒班の最大周期に合わせて能力を最大限に発動したためだとしても、未来を見てきたアンバーは知っていたはず。

南米大陸で暮らすごく普通の一般庶民が、一瞬にして何億人も死に追いやられることを。

そして、発光現象の中で黒が消滅しそうになり、兄を救おうと白が黒への同化を決意し、ただちに実行に移すことも。


これらの結果を承知の上で、白に不可侵領域を作らせたアンバー。


どうしてなのだろう。

彼女はなぜそうしたのか。


単に“契約者だから合理的判断をした”だけではなくて、何か背景がある。


25話を観てから、ずっと考え続けてきたのでした。



この5か月ほど考察を巡らせて辿り着いたのが、『アンバーは黒その人に惹かれたというよりも、【自分の生きた証(あかし)を求めて黒に執着した】のではないか』という結論。


彼女の行動を振り返ってみると、「黒の抜けるような笑顔をもう一度見るためなら何でもする」と語りながら、実際には「黒の視線を自分へ向けさせること」が全ての基本になっているんですね。

そして、それ以外の事柄に対しては、かなりドライな態度を示すアンバー。

南米の数億人もの民間人に対してしかり、自分を慕ってくれていたマキ少年の最期に対してもしかり。


思うに、南米時代の黒にとってのアンバーは、【殺人マシーンと化してしまった妹と、その妹のために傷ついた心を抱えて暗殺の任務を遂行する自分、この二人を包み込んでくれる理解者】だったのであって、そもそも恋愛の対象ではなかったと思うのです。

おそらく黒たち兄妹の両親は、白を契約者として活用したい“組織”によって、事故を装って抹殺された可能性が高い。

天涯孤独な少年黒から見れば、母親の世代のアンバーは【両親に代わる保護者】であり、【頼れる上司】

自分の恋の相手にはなり得ないのですね。


一方のアンバーは、ヘヴンズ・ゲート事件直後に失踪するまで、黒たち兄妹に対して【姉】【母】代わりの上司としての態度を崩さなかったけれど、南米で共に任務に当たっていた数年間のあいだに、いつしか彼女は自分の末路を知ってしまう。

本来の寿命を全うすることが出来ず、やがて対価を支払いつくして消滅していく自分。

その姿を「未来」で見てしまったアンバーは、『私の人生の証、確かに生きたという証がほしい』と考えるようになる。

こうしてアンバーの中で、部下である黒への見方が【叶わぬ恋の対象】へと変化していったのではないでしょうか。


黒が感じる【保護者に対する信頼】と、アンバーから黒への【一方的な恋心】

この決定的なすれ違いが、さらなる悲劇の始まりだったと思えてなりません。



アンバーという女性は、『ダーカー』の物語に登場する人々の中で、飛び抜けて頭の回転の速い人ではないかと感じます。

つまり、“他人の気持ちを読むことが上手く、賢く立ち回ることができる”。

そうでなければ、二重スパイの任務をこなしながらEPRという秘密組織を立ち上げ、そのリーダーを長く務めることはできなかったはず。


そんな彼女だからこそ、黒が自分をどう見ていたかについて良く知っていたし、自分がなぜ黒にこだわり続けるのかも気付いていたと思うのです。


黒にとってアンバーは、【悲惨な運命を抱えた妹と自分の保護者】

ということは、今や白が黒と同化し、黒の目の前で殺人を重ねることがなくなった以上、アンバーの本来の役目は終わっているですね。

このままでは、いつか黒が「かつて俺が子どもだった頃、アンバーという頼れる仲間がいたな…」と思い出すことはあるとしても、彼女自身は完全に過去の存在になってしまう。


アンバーは、それが堪らなく嫌だったのでしょう。


何としても黒に自分という存在を覚えていてもらいたい。 常に思い出してもらいたい。

そのために、黒が自分へ憎悪をぶつけるようにわざと仕向け、あえて彼の憎しみを煽っていく。

故意に白の行方について語らず、最後の最後まで黒の誤解を解こうとしなかったのは、こうした理由によるのですね。

だから、ノーベンバーから「君が彼を手放したくなかったのではないかね?」と指摘されると、何も言い返せずに黙ってしまう。


黒が自分を問い詰めようとしてどこまでも追跡してくる。 そう思えることが、アンバーにとって一番大切だったような気がします。


黒その人の幸せや心の平安よりも、自分の人生の証を求めてひた走ったアンバー。


数億の人々が命を落としても、マキ少年が無惨な最期を迎えたとしても、『自分の生きた証である黒への恋心』の前には、全てが霞んでしまうアンバー……。


人間の抱える心の闇を体現している存在。 それがアンバーというキャラクターのように感じました。



彼女がいつかまたこの世に生まれ変わるとしたら、今度こそは穏やかな人生を送ってほしいな…。

もう、人生の証を求めて他の人々を犠牲にすることのない日々を。




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