アクロイアへようこそ

アクセスカウンタ

zoom RSS 『黒の契約者』第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」〔感想〕

<<   作成日時 : 2007/09/30 23:44   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 21 / コメント 0

「契約者らしく。そして、人間らしく。」 「李という男は…もういない…!」
『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』第25話。黒(ヘイ)に突き付けられた選択。消し去ることなどできない…街も、そこに住む人々も。 懐かしい笑顔との再会、励まし。 そして黒は、一つの選択をする。



大黒班に覆われた太陽が輝く朝。 隅田川の渡船場で、黒と銀(イン)はアンバーの前に立った。
戦闘が行われている間に能力を何度も発動し、幼児にまで退行したアンバー。 その声はあくまでも穏やかに紡がれる。
「来てくれたんだ。」
「アンバー…。」 痛ましげに見つめる黒。
「銀もありがとう。 あの子たちは死んじゃったんだね…。」
無言のまま、そっと頷く銀。
「ごめんね…。 私にはもう、時間が残されてないの…。」アンバーは哀しい微笑みを浮かべて銀を見上げた。
支払える対価は、あと1回分だけ。
そのために、観測霊で黒の道案内を務めてくれたドール達を、パンドラの猛攻から救うことができなかった。
すでにアンバーの表情には、偽悪的な影はない。

霧原課長を救出するためゲートを囲む壁を突破しようと考える斎藤と河野だったが、重装備の部隊に対して武器らしい武器もなく、ためらわざるを得ない。
天文部では星見様の不気味な笑い声が響き続け、斎藤の携帯に連絡してきた同僚の大塚も「このまま東京は消えてしまうんじゃ…」と不安に怯える。
さらに目の前では、まだ少年の年頃の契約者2人が攻撃により無惨に命を落としてしまう。
「やばいっすよこれ…! まるで戦争だ!」 事態に圧倒される河野。
そこへ、ベテラン・松本刑事が赤色灯を出したセダンで乗り付けた。
「待たせたな! 突入するなら、このドサクサに紛れるしかねぇ!」
頷き、車へ駆け寄る斎藤たち。 後部座席には防弾プロテクターや機関銃、ヘルメットが2名分積まれている。
「分かってんだろ? 契約者だけが相手じゃねぇぞ。」

『大黒班 最大活動期、最終段階へ。 ガルヒンゲ波、最大レベル確認』
『加速リング内、反ゲート粒子生成レベル、極大へ』
刻々と近付く最終局面。 パンドラの指令本部の全員がその一点に集中していた。
「サターンリングの全エネルギーを、予備集束機≪希望≫へ集めろ! 競争だ競争! EPRが勝つか、人間が勝つか!」
水を得た魚のように指示を出すシュレーダー博士。 エリック西島も負けじと指令を発する。
「域内捜査カメラを全機稼働させろ。 BK201を捜すんだ。」
宝来部長に監視され、椅子に座らせられている未咲。 怒りに燃える瞳でじっと本部内を見つめる。
そんな未咲に頓着せず、シュレーダーは自説を展開。
「ドールがいなければ、さしものBK201もゲートの中心まで辿り着けないんじゃないの?」
「念のためです。」エリックは軽くあしらう。


隅田川河畔から徒歩で移動した黒たちは、誰もいない浅草寺の境内へと来ていた。
「大きな穴でも空いているのかと思ったけど、何にもないね。 寂しいところ…。」
周囲を見渡してアンバーがポツンと呟く。
かつて何十万人もの観光客で賑わった境内は、灰色の霧に包まれて荒れた雰囲気を漂わせている。
「…これ以上は行けない。」
銀の言葉に、アンバーは微笑んだ。
「これで充分。 南米の時は、こんなに近づけなかったもの。」
茶店の縁台にアンバーと並んで座り、俯く黒。 その横顔からは、常に彼女に対して向けていた憤怒の表情が消えていた。
「もう、怒ってないみたい。 きっと、猫ちゃんとあの子のおかげだね。 ちゃんと伝えてくれた。」
黒はアンバーを見た後、水盤に手を浸して観測霊を呼び戻そうとする銀に視線を向けた。
「ここへ来るまで、お前達が戦う理由なんかに興味は無かった…。」
「今はちがう?」
「…南米の時から続いていることなのか。 あの時からお前達は、組織と戦っていたのか。」
「もっとメンバーは少なかったけどね。 組織の思惑を知ったのも、ずっと後。 天国戦争を何度も経験した後だった…。今よりもたくさんの星が流れていた、ずっと後。」
霧に覆われた朝の空を見上げるアンバー。 今も、仲間たちの星が流れ続けている。

「何のためにスパイをするのか、何のために殺し合うのか、なんてこと…考えもせず。 みんな割り切って、上から下される命令にただ従ってた。契約者だからね。 そこは合理的に。」
じっと水盤の水に右手を浸し続ける銀。 アンバーはその姿を見つめながら語る。
「でも、ある時から変わり始めた。 誰が最初にってわけじゃなく、少しずつ。 気が付いたら、私たちは互いを仲間と呼び合うようになり、色んな情報を持ち合うようになった。 あなたの妹もその一人。 」
聞き入っていた黒は驚く。 「…白が?」
「組織の計画を最初に知ったのも、彼女。 」 「!!」思いがけない事実に、黒は目を見開いた。
「気が付かなくて当然。 彼女、貴方だけは絶対に巻き込みたくなかったんだもの。」
黒は眼を伏せ、哀しげな表情になる。
《 妹はすべてを知り、俺を守ろうとしていた…。》

「黒は、私たちと違って人間だから。 今も、昔も。」

少し寂しげなアンバーの顔。 不意を突かれ、黒は再び視線を上げて彼女を見た。

「人間と契約者のどっちかを取れって言われても、困ったでしょう? だから、彼女は…」アンバーの述懐は続く。 それは、黒の知らない白の姿だった。
「いつからだ? いつから白は……?」
「知らない…。 少しずつだよ。 契約者となった彼女を受け入れるため、貴方が組織の命令に従う度に、彼女は少しずつ傷ついたり、悲しんだりして、変わっていったんだと思う。」
黒は無言でアンバーを見つめる。 その視線を正面から見返して、アンバーは微笑んだ。
「で、なぜそんな事が分かるかというと、私もそうだから。 それに、あの子も。」
アンバーが視線を向けた先には、ついに観測霊を呼び戻した銀の姿があった。
「今はまだ分からないかもしれないけど、あの子たちも変わり始めている。 少しずつ。」


「どこの誰が、どんな意図をもってゲートを作ったのかは知らない。 でも、私たちが取り交わした契約は、何かの始まりに過ぎない。 百年後、一万年後。 もっと先の、十万年後に起こる、何かの始まり。」

「…どうして今まで話さなかった? なぜ隠していた?」
黒の問いに、アンバーは再び笑顔で振り仰いだ。
「今じゃなきゃ、私の話を信じられなかったでしょ? それに、言ったら黒は組織から抜けようとする。 そしたら、今日まで生き残れなかった。」
全ては黒のためだと語るアンバー。 黙って黒は彼女の顔を見つめた。

「もうすぐ、あれが来るって。」 「…あれ?」
観測霊から得た情報を伝える銀に、黒は聞き返す。 アンバーは縁台から降りて歩きだした。
「契約者とゲートを完全に消してしまうもの。 私たちが止めたいもの…。」
時計塔の前で立ち止まるアンバー。 時計の針は午前7時10分。 ついに、大黒班の最終段階が来たのだ。
ゆっくりと振り向く。
「黒…、白に会いたい?」


パンドラ内では、ゲートを破壊するための巨大な機器が姿を現した。
『収束ビーム機、セット』
『反ゲート粒子、中核ポイントへの発射に向け 最終調整に入ります』
『連鎖発生を確認。 発射レベルまで、180秒。 サターンシステム、最終段階に入ります』
次々と発せられるアナウンス。 シュレーダーは緊張の汗を浮かべ、会心の笑みを漏らす。
「いよいよだよ。 いよいよ…フフフフ!」
発射ボタンのカバーを開けるエリック。 椅子に座らせられたまま、固唾を呑んで見守る未咲。

その頃。 アンバーは【流星の欠片】をポシェットから取り出し、感慨深げに見つめていた。
「不思議だよね。 ここに来る前に砕いてみんなに配ったのに、またこの形に戻ってる。」
「…何のつもりだ?」
「南米の時と同じ。 あれが来る前に、白の力を開放する。 そうすれば、誰もここに近付けなくなる。 ヘヴンズ・ゲートのように。 だから、黒。 お願い。」
右手を伸ばし、【流星の欠片】を黒へ差し出す。
「俺に何をしろっていうんだ?」
「うそ! もう気付いてるはずだよ。 白はずっと黒の中にいる。 彼女が死んだと黒が思った、あの時から。ずっと…。」

予期しない指摘に衝撃を受け、黒は眼を見開く。
「電撃は、白の能力の始まりの部分でしかない。 本当の力は、黒、 あなたが一番よく知ってるはず。 さあ、黒。 白に会いに行こう!」
真剣な面持ちで黒に詰め寄るアンバー。 だが、黒は…

「この街はどうなる? 俺が力を開放したら、白に会うことを望んだら……。 契約者も、人間も、この街に暮らす奴らはどうなる?!  消えるのか? 南米の時のように!! 」
悲痛な叫びが響く。 それでも、アンバーは微動だにしない。
黒は瞳を閉じ、俯いた。
「俺には…できない…!」
厳しい表情のアンバーは、黒を見つめたまま口を開く。
「じゃあ、契約者は消える。 銀も、私も、この星に暮らす全ての契約者が。」
黒は再び視線を上げ、アンバーを見た。
「黒、あなたを除いて。」
苦悩の影に縁どられた、黒の目元……。

『集束エネルギー、間もなく臨界点に達します! 』
『中核ポイント固定。 集束レンズ、誤差補正完了』
「カウントダウンに入る。」 エリックが発射ボタンに手をかけて宣言する。
「ちょっと待った! それ、私にやらせてくれ! 世紀の一瞬だ、行くぞ〜っ!! 」
マイクを抱えて夢中のシュレーダー。 そこへ、中核地点の映像が飛び込んできた。
ぼやけた視界の中に、光を放ち始めた【流星の欠片】とアンバー、銀、そして…黒の姿が。
じっと動かない黒の横顔。 その様子を見て「怖気づいたか?! 」と宝来が呟く。
未咲は椅子から跳ね起きた。
《 あれは……李くん!! 》
「待ってください! BK201は、エクスプロージョンを引き起こさない! 彼は戸惑ってます!!」
だが、博士のカウントダウンは止まらない。 ボタンに指をかけるエリック。
「お願い、待って!!」
駆け寄ろうとした未咲の腕を宝来が掴む。
「3、2、1!」
博士の声とともに、エリックの表情が歪んだ笑みに変わった。

その瞬間。

アンバーが流星の欠片を黒の胸に押し当て、激しい発光が始まる。

「ゼロ!」
押される発射ボタン。

黒のいる地点から、地上のあらゆる全てのものが真っ白な闇へと呑み込まれていく。
指令本部、斎藤たちの乗るセダン、レインボーブリッジ、海月荘。
新宿の高層ビル群、住宅街…。

ついにエクスプロージョンが起こった -------------。


白く塗りつぶされた視界の中、背中を丸めてトボトボと歩く少年の黒。 瞳には光が戻っている。
やがて、光輝く霧が晴れていく。
頭上に広がる満天の星空。 黒が求めてやまなかった『本当の星空』…。
失われていた満月が、天の川が、黒を静かに照らす。
茫然と見上げていた黒は、大きく顔を歪めた。 大粒の涙をぽろぽろと零して泣きじゃくり、座り込んでしまう。
「いやだ…… いやだよ……! こんなことしたくなかったよ…! 消えてほしくなかったよ……!」

「どうしたの? 」
白の静かな問いかけが聞こえてくる。 空が血の色に染まった、南米のジャングルの中。
「どうもしない。」 契約者達をナイフで殺害し、無表情に振り返る13歳の黒。
「…うそ。」 「嘘じゃない。」 「うそ。」 「嘘じゃないったら!」
「だったらどうして、お兄ちゃんは泣いてるの?」
黒の膝の上。 首に手を掛けられたまま白は尋ねる。 涙を流しながらハッとする黒。

気づくと、黒はいつものYシャツとジーンズの普段着姿になっている。
「私、本当は気付いてた。 お兄ちゃんが、本当は誰も殺したくないってこと。 契約者になった私を受け入れるために、お兄ちゃんは、したくもないことをしているって。」
「…違う!! 俺は黒の死神だ!」
黒は仮面を付けて振り向く。 けれど、そっと白は歩み寄り、仮面を両手で外した。
「そうじゃないよ。 お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ。」
辛そうな顔の黒。 真っ直ぐに兄を見つめ、白は哀しげに微笑んだ。 「だからもう、無理しないで。」

「まったく、ふざけやがって!! 無理して粋がってんじゃねぇよ!」 「ホァン…?!」
黒の襟首を掴み、いつもの口調でホァンが怒鳴る。 愛情のこもった響き。
「お前のそのどっちつかずの態度に俺がどれだけ振り回されたか、分かってんのか!! 」
放り出され、尻もちをつく黒。 すると、後ろに座ったマオが機嫌よく続ける。
「だが、それが黒の面白いところでもある。」 「マオ…!! 」
右足で顔を洗い始めるマオに驚いていると、今度は懐かしい声が聞こえてきた。
「でもまさか、その存在までもどっちつかずだとは思わなかった。 道理で、契約者らしくないと思ったがね。」
微笑むノーベンバー11。その横にはハヴォックが穏やかな瞳でたたずむ。
いつの間にか黒の周りには、今までに彼の前から去って行った契約者たちが立っていた。
ウェイ、志保子、制服姿の舞。 ダウンコートを着た千晶。 マキと雨霧、ブリタ。 アルマ。
みな、優しい笑顔で黒を見守っている。

「分かったか! ただの人間のお前が契約者のふりなんかするから、話がややこしくなるんだ。」
ホァンの説教を目を丸くして聞く黒。 予想もしない展開に、返す言葉が見つからない。

「どっちか一方が無理なら、両方取れ!」

頼もしいホァンの笑顔。 マオが得意げに話を引き取る。

「契約者らしく。 そして、人間らしく。」

「それよ! 」 我が意を得たり、と満足げなホァンの相づち。
その言葉に何かを見出した黒。 尻もちをついたままの彼に、手が差し伸べられた。
ニック……!
その右手に掴まり、黒は立ち上がる。 握手をした形で、向かい合って立つ二人。
黒が妹を見ると、白は頷き返した。
『そうだよ、お兄ちゃん。 お兄ちゃんの思うとおりにすればいいんだよ。街の人たちも、契約者のみんなも、消滅から救ってあげてね』
その表情に、黒も微笑んだ。

だが、冷静な声が響き渡る。 「本当にそれでいいの? それが貴方の答えなの? 黒。」
南米での20代の姿を取ったアンバー。 黒は厳しい視線を向ける。
「両方を選んだ貴方の先には、困難しか待っていない。 組織はどんな手を使ってでも、貴方を追ってくる。」
黒を鋭く見据え、さらにアンバーは畳みかける。
「そうなれば、貴方はまた人を殺さなきゃならなくなる。」 黒は虚を突かれた表情を見せた。
「もう嫌だって言ったじゃない! せっかく手に入れたものを、また失うことになるんだよ!! 本当の星空も、大切な妹とも、もう会えなくなる。それでも…」

黒は黙ってアンバーを抱きしめた。 泣きやまない幼子をなだめるように。
悲しさと穏やかさがないまぜになった黒の瞳。

「どうして…? 貴方はずっと…望んでいたはずだったのに…。 だから私は…」
そんなアンバーの心の内側を、ノーベンバーが指摘する。
「本当は、君が彼を手放したくなかったんじゃないのか? 」

黒が視線を落とし、沈痛な表情で口を開く。
「アンバー、…俺は…」
アンバーが黒をどれだけ大切に思っていたのかに気づくことができず、彼女の心を深く傷つけてしまったのではないか。 自分の置かれた状況に苛立ち、その怒りをアンバーにぶつけていた…。
それでもやはり、アンバーの言葉を受け入れることはできない。 街の人々を消滅させたくはない。

そう打ち明けようとする黒だったが、アンバーはその唇に軽くキスして黒の言葉を止めた。
「…それ以上、聞きたくない……」

同情の言葉はいらない。 黒から憎しみをぶつけられたなら、甘んじて受ける。 それは自分が望んだこと。憎悪を向けられている間は、黒に覚えていてもらえるということだから。
黒が自分の想いを受け入れないのならば、もう何も言わないで。

突然のキスに驚く黒。 今は黙って受け止める。

白が右手を差し出すと、アンバーは黒から離れて白の傍へと移った。
「さよなら。 お兄ちゃん。」 妹が穏やかに微笑む。
泣きそうな笑顔で黒が返す。
「さよなら。 シン。 さよなら、みんな。 さよなら、アンバー。」
別れを告げる黒。
アンバーが拗ねたような表情で黒を見る。

次の瞬間、周囲が一斉に白く輝く空間へと変貌した。
ついにアンバーが最後の能力を発動したのだ。
幼い姿に戻ったアンバーは、哀しい笑顔に変わり、みるみるうちに黒から遠ざかっていく。

《 わたし 本当は分かっていたよ 黒…。 貴方はこの道を選ぶだろうって。 さよなら 黒…… 》

激しい渦と化した闇の中へと呑み込まれた黒は、なすすべもなく奈落の底へと落ち始める。
《 もう…このまま消えてしまおうか… 》
無力感に囚われた黒だったが、不意に、悲痛な呼び声が遥か頭上から響いてきた。
『黒…黒…! 黒…! 帰ってきて…! 私を独りにしないで…っ!!』
「銀!」
一瞬だけ茫然とした黒は、渾身の力を込めて手を伸ばす。 観測霊となった銀の腕が差し伸べられ、必死にその手を掴む……。

「黒… 黒…」
黒が気づくとそこは、先ほどまでいた浅草寺の境内。 銀が黒の右手をそっと握っている。
「…アンバーは…?」
銀は静かに縁台へ顔を向けた。 そこに残されているのは、アンバーが着ていた衣服と空になったポシェットだけ。
時計台の長針と短針は捩じ曲がり、時間が巻き戻されたことを無言のうちに示している。
「最後の力を使ったのか…。最初から、そのつもりで…」
静かにアンバーの死を悼み、やがて黒は銀を振り返った。
「行こう。」


カウントダウン開始の時点まで巻き戻された時間。 博士の声がマイクから響く中、中核ポイントの映像が映し出された。
そこには……誰もいない。 すでに黒はその場を離れているのだ。
「怖気づいたか!? 」 宝来の呟き。 未咲は椅子から跳ね起きる。
「待ってください! BK201は中心地にいない! エクスプロージョンは起こらない! 脅威は去ったんです!!」
駆け寄ろうとする未咲だったが、宝来に腕を掴まれる。 歯を食いしばり、モニターへ身を乗り出す未咲。
歪んだ笑みとともにエリックが発射ボタンを押す。
だが、何事も起らない…。
繰り返しボタンを押し、エリックは職員に詰問した。「何があった?!」
「分かりません!!  サターンリング内にランセルブラック反応を確認! どんどん拡大していきます!」
「原因を調べろ!」
同時に、建物内の照明が一斉に消された。 壁が、柱が、人々の体が、青白く輝きだす。
未咲が気づくと、取り上げられたはずのICレコーダーが左ポケットで光を発している。
唯一電源の落ちなかったモニターでは、リングの上に佇む黒の姿が。
「BK201!!」
「奴を始末しろ! 今すぐ消せ!」 エリックが血相を変えて怒鳴るが、ワイヤーを放った黒はすぐに姿を消してしまう。
青白い発光が収まり、一瞬ののちに壁と天井が大破した。 黒班に覆われた太陽が、職員達に昼の日差しを投げかける。
「今すぐ第二次波の準備にかかれ! 早くしろ!」
指令を飛ばすエリック。 そこへ、シュレーダー博士の諦めたような声が告げた。
「無駄だよ。」 「ムダ? なぜ?!」
「システム内の反ゲート粒子が、BK201の放った電撃に伴う特殊粒子光により、完全に変位してしまってる。
今のあいつの電撃はただの電磁波ではない。 物質そのものを量子レベルで変位させてしまう。 たとえれば、普通の人間が契約者になってしまうようなものだ。」

博士の朗らかな語りは続いた。
「や〜、てっきり南米の時と同じようにゲート一帯をその変位物質で満たして、不可侵領域を作るものだと思ってたんだが。 まさかサターンリングにピンポイントで攻撃を仕掛けてくるとは。 こりゃ一本取られたちゃったね!」
陽気に頭を掻く博士を、エリックが殴り飛ばす。 「誰かこいつを摘まみ出せ!」

だが、宝来が拳銃を向けた。 標的はエリック…。 「部長!」 驚愕する未咲。
容赦なく発射される銃弾に、エリックは抵抗すらできずに斃れた。最後まで組織の裏切りを知らないまま…。
恐怖に駆られ、我先に逃げ出す博士と職員達。
遺体に歩み寄るとその手に拳銃を握らせ、宝来は未咲に説いて聞かせる。
「我々は潜入捜査をしていた。 対象は、このエリック西島。 容疑は国連法違反と内乱罪だ。」
「トカゲの尻尾切りというわけですか。」
棘を含んだ未咲の言葉に、宝来が険しい顔を向ける。 未咲は左ポケットのICレコーダーに密かにスイッチをいれた。
「そもそも公安活動とはそういうものだ。」
「宝来部長。 貴方は、ご自身がたった今殺したエリック西島氏ら組織のメンバーとともに、契約者の大量殺戮を目論んだ。 先に仕掛けたのは貴方がたなのですね。EPR側ではなく。 契約者を根絶やしにするために。」
未咲の挑発に乗り、宝来は語る。 契約者が強大な力をもつ前に根絶やしにすべく、大量殺戮を目論んだこと。 先に仕掛けたのはEPR側ではなく組織の側であること。
「充分です。」 「充分?」
「今の会話、録音しました。 ご同行願えますか?」
「…第三の道を選択したというわけか! 」
宝来が突如襲いかかり、未咲の首を締めあげた。 義手に仕込まれた装置の稼働音が響く。
「なぜ分からない? 君が選んだ道の先には、より激しい諍いしか待っていない! 人類はより契約者を憎み、契約者はより人類を憎む。その果てにあるものは何だ?!」

呼吸できず、未咲の意識が飛びそうになる。 ICレコーダーを取り落とし苦悶する未咲。
あわやというまさにその瞬間、宝来の腕にワイヤーが飛来して巻きつく。
崩壊した建物の屋上に立ち、黒がワイヤーに電撃を走らせる。 宝来の義手が破壊され、未咲は拘束から辛くも逃れることができた。
礫のように駆け寄る黒。宝来は左手の義手で捕らえようとするが、それらを全て見切った黒がついに宝来の顔を掴み、地面に倒す。
その手に力を込める黒に、未咲が叫ぶ。 「だめ!!」
手を離した黒が駆け出す。 未咲はエリックの遺体から拳銃を取り上げ、黒の背後に狙いを定めた。
「待ちなさい!」
一瞬、黒が足を止める。 再び走り出した黒に必死で呼びかける。

「待って! 李くん!」

黒は立ち止まり、仮面のまま振り返った。

「李という男は…もういない…!」

その言葉に茫然とする未咲。 黒はワイヤーを放って体を躍らせ、視界から消えた……。

重装備で駆け付けた斎藤たちに、未咲は厳しい声で命じる。
「部長を拘束しろ。 殺人の現行犯だ。」


やがて、未咲たちに日常が戻った。 相変わらず増加を続ける契約者がらみの事件。
以前と同じように、罪を犯した契約者を追う外事4課のメンバー。
一つだけ変わったこと。 それは、黒のワイヤー技術を取り入れた秘密兵器。
拳銃に仕込んだワイヤーを放ち、重力操作の契約者を捕える斎藤。

人類と契約者の共存を望んだ黒。 その願いに近づこうとする未咲たちの努力が、形となって表れたのだ。

組織の存在を示す痕跡は、どこからも発見されていない。
しかし、今まで闇に閉ざされていた契約者の存在は、人々の知るところとなった。
《 近い将来、きっと、私たちにも選択の時が訪れる…。》
未咲は思いを巡らせる。

海月荘、ホウムラン軒。 ヘルナンデスの餌を用意してマオを待つ理花。
いつものようにラーメンをすする凱と、説教中のキコ。
ノーベンバーが最期を迎えた地に、花束を供えるエイプリルとジュライ。
被疑者となり、かつての部下である未咲たちの取り調べを受ける宝来。

『そうとも 連れて行ってやっておくれ 落っこちた星さまも 流れゆく星さまも みんなみんな そう、ずぅっとずぅっと先の だぁれも見たことのない未来へ…』

穏やかな口調で語る星見様。


海月荘201号室を訪れた未咲は、すでにそこが無人であることを知らされる。
「突然だったんだよ。 なんであんないい子を強制送還なんてするのかねぇ。 悪い日本人、他にいっぱいいるのにさ。」
大家のおばちゃまが鍵を開けると、誰もいない室内に静かな夕陽が差し込んでいた。
黒が使っていた座り机やカーテン、蛍光灯がそのまま残された部屋。
この部屋に安らぎを見出していた黒。 組織の手によって、彼はここへ帰ることを許されなくなってしまった…。

窓から外を見渡す。 大きく破壊されたゲートの壁。 付近の家々も、夕焼けに照らされて輝いている。

「…あっ!」
視線を橋に移した未咲は、思いがけない後ろ姿を発見した。 緑のパーカーのポケットに手をいれ、ゆっくりと歩いて行く黒……。
海月荘を飛び出し、未咲が必死に走る。

《 私たちは同じ道を選んだのだろうか。 ともに生きるという道を。 聴きたい。 その事を、彼の口から。》
「待って!」

だが、角を曲がると…黒の姿は消えていた…。

携帯が鳴り、未咲はもう一度、黒の消えた夕陽の照らす道をじっと見守ると、もと来た道を駆け戻っていく。


その橋の下では…

銀の姿をした観測霊がそれらの様子を見届け、静かに水面へと消えた…。




*:・'゜☆。.:*:・'゜☆゜':*:。.:*:゜'・:*・'゜☆。.:*・'゜*:・'゜☆。.:*:・'゜☆゜':*:。.:*:゜'・:*・'゜☆。.:*・'゜



全身で見つめた25話。 もちろん今までもそうだったのですが、今回は本当に凄かった。

最後までこの緊張感と盛り上がりを作ってくださったスタッフの皆様、キャストの皆様に深い感謝を捧げます。

木内秀信さんの魂を込めた熱演。 小森高博さんを始めとする作画チーム、脚本、演出、音楽、背景美術、特殊効果、撮影、効果音。

どれも言葉に尽くせない素晴らしさでした。

毎回レビューを書くという生まれて初めての経験も、ダーカーだからこそ決意できたんですね。

本当に、本当に、ありがとうございました。 そして、お疲れさまでした。



黒の中に一体化していた妹、シン=【星】

だから、黒自身は人間のまま。 感情を失うことなく、対価も支払うことなく、契約者の能力を遂行する。

合理的な判断とは対極の存在として。

その黒が、誰も失いたくないと心を決めた時 ---------

選ぶ道は一つ。

街の人々も、契約者も、どちらも滅ぼさない。 彼らが今まで通りに日々を送ることができるように。

標的をサターンリングに絞り、パイの持つ本当の力【物質変位能力】を行使することで、エクスプロージョンを引き起こすことなく事態を解決する。

黒らしくて、納得の選択でした。 彼ならそうする、ということがスッと腑に落ちるのです。



アンバーが回想する、かつて南米で契約者たちが現状に疑問を抱く過程。

おそらく【天国戦争】は、契約者同士を戦わせることで殲滅を図った巨大な陰謀だったのでしょうね。

何度も何度も、アンバーの“時間を戻す能力”を使って天国戦争を繰り返しているうちに、契約者達は「何かが違う…」と気付き始める。

そのきっかけは、まだ13歳の黒だったのだと思います。


能力を有しない少年のまま、妹の対価として常に傍に寄り添い、組織の過酷な要求に従って敵の命を奪っていく黒。

輝いていた瞳の光を失い、感情を出さないことが当たり前になっていく黒。

そんな彼のいたいけな姿を目の当たりにするうちに、契約者達の間に徐々に『こんなことが行われているのはおかしい』との疑問が生まれてきたのではないでしょうか。

そして、白(パイ)とコードネームを付けられた妹・シンにも。

自分が兄の苦しみに気づいたことが分かれば、兄はさらに追い詰められてしまう。

そう判断して、シンはあくまでもあどけない様子を貫きながら組織の真の狙いを探り、一番最初に突き止める。

仲間達のために組織の陰謀を止めようとした彼女は、不可侵領域を築くことで兄をも救おうとしたのかも。


けれど。 あの白い光に包まれた時、契約者ではない黒は命の危機にさらされてしまう。


兄を救いたい。 そのために、実体としての身体を捨てて兄と同化し、兄の中で対価の眠りを支払い続けることを選択したシン。


彼女が黒の苦しみを知っていたことが分かり、胸にわだかまっていたものがすっと晴れていきました。



やっぱり長くなりますね。 なので第2弾に続きます


25話感想・その2「黒(ヘイ)と白、アンバー」


最後に映った「銀の観測霊」は





にほんブログ村 アニメブログへ


人気ブログランキング



DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 4



DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 4 [DVD]

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(21件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
DARKER THAN BLACK 第25話(終)
サブタイトル「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」   ヘイに力の解放を促すアンバー。   そしてパンドラ側も、ゲート消去のためのカウントダウンを開始する... ...続きを見る
オヤジもハマる☆現代アニメ
2007/09/30 00:21
黒の契約者 第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」
とうとう黒の契約者も最終回。散りばめられた謎はどこまで回収出来るのか? 配信されたネットラジオも聴きました。が、こちらはまとめ感想を書くときに使わせていただきます。 ...続きを見る
見ていて悪いか!
2007/09/30 09:32
DARKER THAN BLACK〜黒の契約者〜#25
 【死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?】 ...続きを見る
日々是「紫」
2007/09/30 10:17
「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」レビュー2
「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *キャラクター(声優):黒(木内秀信)、銀(福圓美里)、猫(沢木郁也)、黄(池田勝)、霧原未咲(水樹奈々)、斎藤雄介(志村知幸)、松本邦夫(福田信昭)、河野豊(鳥海浩輔.. ...続きを見る
アニメレビュー トラックバックセンター
2007/09/30 15:44
[アニメ][DARKER THAN BLACK]『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-...
 ついに大黒斑も最終段階へと移行した。最後に生き残るのは人間か。契約者か。最後の審判が、今、下されようとしていた。 『ダーカー』、ついに完結!  どうでもいい事ですが、正式なクレジットは「最終話」じゃなくて「第二十五話」。便宜上「最終話」にしましたが、より ...続きを見る
なにぬね〜独り言でもつらつらと〜
2007/09/30 15:55
(アニメ感想) DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第25話 「死神の見る夢は、黒よ...
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 3 ...続きを見る
ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人
2007/09/30 17:29
DARKER THAN BLACK ―黒の契約者― 第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」
終わった・・・ ...続きを見る
でりら日記
2007/09/30 22:58
黒の契約者25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」(最終回)
「ごめんね、あたしにはもう時間が残されてないの」再会したヘイに言ったアンバーの言葉。あぁ、いよいよ毎週の楽しみだった「黒の契約者」も最終回ですよ(><)放送前からどんな結末を描いてくれるのか楽しみにしてました。&nbsp;契約者と人間の戦いは熾烈さを極めてい... ...続きを見る
◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆
2007/09/30 23:20
黒の契約者 第25話「死神の見る夢は黒より暗い暗闇か?」(感想)
こちらは感想です。内容は前半・後半。感想はまだ訂正・追加するかもしれません。昨日から放送されているネットラジオ(2007年9月27日〜12月27日 12:00までの期間限定配信でそうです。関西弁風味な木内さんには大笑いさせてもらいました)での予告通りOPの後CMが入ってそ... ...続きを見る
からまつそう
2007/10/01 02:24
DARKER THAN BLACK 黒の契約者 第25話【最終回】(前)
サブタイトルは『死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?』。 “スッキリ”とした終わり方では無かったけれど、 もう一度最初から見て考えたくなる、そんな作品だと思います。 CM無しのブッ通し!ってのに気付かない程集中して見てましたよ。 確かにCMはジャマだったな、間違い.. ...続きを見る
風庫~カゼクラ~
2007/10/01 02:35
黒<ヘイ>でも李舜生でもない“ある男”の選択/『Darker Than Black−黒の契約者−』/...
「どっちか一方が無理なら、両方取れ」 「契約者らしく、そして、人間らしく……」(黄<ホァン>&猫<マオ>) ...続きを見る
サブカル・カムカム
2007/10/01 07:29
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」
あらすじが公式サイトにアップされてないので後程。 最終回なのに謎をいっぱい残して終わってくれちゃいましたよ(^^;) あとはもうDVDの26話に期待するしか…(笑) ...続きを見る
Spare Time
2007/10/01 19:52
DarkerthanBlack黒の契約者#25(最終回)「死神の見る夢は...
選ぶのは黒・・・その身体に白の力を宿し、契約者の仮面を被った人間。契約者のいない世界か、それとも共存の世界なのか。真実の星空が見える日はやってくるのか?「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」子供の姿になってしまったアンバーにはもう時間が無い。そして大黒... ...続きを見る
おぼろ二次元日記
2007/10/01 20:17
DTB-黒の契約者- 第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」 最終回
ショウヘイヘ〜イ☆ ...続きを見る
●○PEKO LIFE●○
2007/10/01 20:50
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第25話 「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」...
契約者らしく、人間らしく――。 ...続きを見る
SERA@らくblog
2007/10/01 22:15
darker than BLACK 第25話 最終回 感想
 なかなかよく出来た最終回でした! ...続きを見る
荒野の出来事
2007/10/01 23:41
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」
彼が選んだ未来とは・・・ ...続きを見る
Hiroy's Blog
2007/10/02 22:21
DTB25〜死神は人間臭かった
 本日、最終回ってことで、ヘイ萌えの貴方(自分?)のために、ヘイ画像、一挙、大量放出しちゃうゾ。  とか言いながら、浅草寺の画像かよ。DTBにおけるディテールにまでこだわったスポット再現もこれでおしま ...続きを見る
夢見る不惑☆星
2007/10/03 16:19
ブログで稼ぐ2007年版インターネット生活!
膨大な利益を稼ぎ出すプロも真っ青!待望のブログ版発売開始!! ...続きを見る
情報商材レビューinfo-chance....
2009/02/21 07:22
人間というものは過去に使われていたのと同じ手法によってこれからもずっとモノを買わされ続ける
100年前から伝わるダイレクトマーケティングの真実 ...続きを見る
情報商材レビューinfo-chance....
2009/03/02 18:21
◎DARKERTHANBLACK-黒の契約者-第25話「死神の見る夢は、黒より暗...
コピペしてきたのが、次回予告だったため最終回の内容がわからないというか、前回書いたないようが最終回のないようだったのか?DARKERTHANBLACK-黒の契約者-「公式サイト」「Wikipedia」「関連商品」トラックバック率(34%)「http://animation.blogmura.com/rpc/trackback... ...続きを見る
ぺろぺろキャンディー
2010/01/02 04:12

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
『黒の契約者』第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」〔感想〕 アクロイアへようこそ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる